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知ってるだけで勝率アップ!!クロス円(合成通貨ペア)の真実と使い方

2023年11月8日

日経新聞のツイッター(X)アカウントがこのツイートをしていたので、運営グループのこの記事をブログに転載してみようかと思いました。

なぜ米ドル以外の通貨に対しても円が下落しているか説明されてないんですよね。

では1つずつ分かり易く説明していきましょう。

これは2021年4月の為替相場レートです。

まずは論より証拠。
手元に電卓、あるいはスマホの電卓アプリを用意して、

ポンドドル×ドル円=??
や、
ユーロドル×ドル円=??

の答えがどうなるか、計算してみて下さい。

答えはそれぞれほぼ、

ポンド円、
ユーロ円、

になりませんか??

これは、ポンド円やユーロ円といったクロス円通貨ペアが、
自然界には存在しない、いわゆる
「合成通貨ペア」「人工通貨ペア」
のためです。

これ、何年もFXやってたり、銀行や証券会社に勤めてるような人でも意外と知らない人がいたりします。

もちろん上記の日経新聞記者も知らないでしょう。

それではこれが何を意味するのか、解説していきましょう。

これは同じ時刻の、上がユーロドルの15分足チャート、下がユーロ円の15分足チャートです。

同じく、上がポンドドルの15分足チャート、下がポンド円の15分足チャートです。



どうでしょう、チャートの形状を見比べて、ユーロドルやポンドドルといったドルストレート通貨と、
ユーロ円やポンド円といったクロス円通貨と、どちらが勝ちやすいと思いますか??

なぜこういったチャート形状になるかというと、
「アメリカドル」「世界の基軸通貨」
と決められていて、
「世界の通貨を両替する時、一度アメリカドルに両替してから、他の通貨へと両替する」
という手続きを裏でしているからなんですね。
例えばイギリスに旅行に行く時などは、
手元の円を一度アメリカドルに両替してから、イギリスのポンドに両替しているわけです。
このように、

クロス円のレート生成には、3つの通貨の三角関係に翻弄されるので、テクニカルに忠実でない、スッキリとしないチャート形状になる

事が多いのですね。
世界中のFXやってる人で、クロス円を取引してるのはほとんど日本人だけです。
クロス円の1時間足とか見ると、ヒゲだらけの形状になっている事も多いかと思います。

日本のFX業者でクロス円の通貨ペアが上の方に表示されてるのも、こういった法則を知らない人が何となく円換算で馴染みがあるからとクロス円に手を出して損失を出してくれれば、業者側が儲かるからです笑

特に初心者の最初の一年は、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドル、ドル円の4つの通貨ペアだけ見ていれば十分だと思います。

ではクロス円の取引は絶対にダメなのか??というと例外もあります。

上から同じ日付、時刻の
ポンドドル1分足、
ドル円1分足、
ポンド円1分足、

のチャートです。
それぞれ、10:21から11:17の間に
何pipsくらい値が動いているか、数えてみて下さい。

それぞれ、10:21〜11:17の下落幅は、
ポンドドル 約21pips
ドル円 約25pips
ポンド円 約55pips

となっています。
つまり、ポンドドルとドル円が共に方向が揃い下落をした場合、
掛け算の法則によりそれが増大し、ポンド円に大きな値幅の動きが発生するのです。
これは他のクロス円ペアでも、
上昇で方向が揃った場合でももちろん同じです。
クロス円通貨ペアで勝負を仕掛けるのは
こういうタイミングだと個人的には思います。

「世界の通貨は、一度アメリカドルに両替してから他の通貨へと両替する」

これはクロス円以外の合成通貨ペアでも同じです。
例えばクロスドルの合成通貨ペアである
ユーロポンドのレートを
ユーロドルとポンドドルから計算する事が出来ます。

この場合の計算式は、
ユーロドル÷ポンドドル=ユーロポンド

となります。実際に電卓で計算してみて下さいね。

他のクロスドル通貨ペア、
ユーロカナダやユーロオーストラリアドルなどでも、ドルに対するレートで割り出せます。 (編集済)
[03:12]
例えば、ユーロがドルに対して弱い、カナダがドルに対して強い、
という状況が発生しますと、
ユーロカナダのチャートでは、
それぞれの対ドルストレートのチャートよりも、非常に大きなボラリティが発生する事があります。

そういったいわゆるクロスドル通貨も、そういうタイミングで勝負を仕掛けるのが個人的にはいいと思います。

ドルストレート、クロス円、クロスドル、

通貨の強弱を見分けて、
上手く使い分けて立ち回りましょう。

あとあくまで2023年の米ドル金利を基準にして考えるならスワップ狙いもありかもですね。

冒頭の画像で説明されている円キャリー取引とはまさにこの事です。

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