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2022年、出前館が打倒ウーバーイーツを果たすための絶対条件10個in横浜

さて、年が明けて2022年となり、社運を賭けた関東圏での出前館の3ヶ月送料無料も残り1ヶ月となりましたが、まだまだ横浜では出前館とウーバーとの間の加盟店舗数、オーダー数に大きな差があります。肌感で5倍くらいは差があるでしょうか。東京では出前館配達員が1日30件~40件以上の配達をこなして月収100万円以上を稼ぐ配達員も続出しているようですが、まだまだ東京以外では5~10倍以上の注文数の差を付けられているのが現状かと思います。

2022年は出前館にとって正念場。今年でシェアナンバーワンを取れなかったら恐らく一生取れません。アメリカではドアダッシュがナンバーワンの座をウーバーから奪取しました。出前館は日本のドアダッシュとなれるか??

そこで個人委託制度が始まる前、2020年2月より出前館から某運送会社への委託配達にテスト参加していた私、たけっちの経験と見解を元にして、横浜をはじめとした地方都市で圧倒的シェアを持つウーバーイーツに対し出前館が今、後どういった戦略を取ればウーバーの背中を追えるかを個人的に10個、考案してみたいと思います。

① 契約金制度で人気個人店の独占契約を取る

プロ野球球団が、選手と契約するにあたっては将来性や実力に応じた契約金を払いますよね。それと同じで、注文が見込まれる人気店にはそれに相応しい契約金を払い、独占契約を取るべきです。

現状、横浜の出前館は鳴りの9割がチェーン店やゴースト店で、コロナ禍を経ても名だたる名店、知る人ぞ知る旨い店などがほとんど加盟していない状態です(これには原因が複数あります。)

横浜の長所、特性が全く生かされていない形ですね。そこで、注文が見込まれる人気店舗にはキチンと契約金を支払って加盟に遇するべきです。これをやっているフードデリバリー企業は現状無いかと思われます。

資金調達が無尽蔵だからこそ、他社がやっていないチャレンジをして圧倒的な人気店ラインナップを揃えて欲しい。

② ファストフード依存からの脱却

特に安価なハンバーガーチェーン、牛丼チェーンなどは平均注文価格が安く、配達員の報酬を支払うと赤字になってしまいます。誤解を恐れずに言うなら、ファストフードは単価が安いので利益にならない。

アプリ利用者を増やすための広告、客寄せの要素が強いという事ですね。もちろん注文が増えれば、配達員的にはありがたいのですが。

もちろん売り上げそのものをを立てる上で注文数は大事なのですが、やはり利益を追求していく上ではファストフード、チェーン店、ゴースト店以外の注文の比率を高めていく必要があります。これには注文アプリの構造上の欠点も関係していますので後述します。

③ 「出前館を使う事自体がウーバーより先進的でオシャレ」というイメージ作りをする

出前館は浜田雅功さんが出演するテレビCMで一気に知名度を高め、知名度自体はもはやウーバーイーツにかなり迫ったと言っていいでしょう。ではなぜ横浜の注文数でウーバーイーツに勝てないのか??

横浜でのウーバーイーツのサービススタートが2017年11月1日、出前館が横浜市中区西区で個人委託を開放して、配達代行を本格化させたのが2020年の10月頃と、3年近くもの遅れがあるわけですが(それまでは直バイと朝日新聞の配達員だけで回していて、ちょっと雨が降ると時間出し180分とか出ていた)、それを覆そうとするだけのブランドイメージ向上の対策が未だに見えてこないのが現状です。

具体的にはタピオカ頼む女子中学生やOLなどの若年層、オシャレなタワーマンションなどに住む層の取り込み。ここら辺を取り込むために、ブランド名変更も視野に入れた抜本的改革が必要なのではないでしょうか。

なお最近は、それが分かってきたのか浜田さんやヒカキンさんのいわゆる商店街の福引き所みたいなノリ以外のCMも放映頻度を増やしてしているようです。以下の動画のようなものですね。

④ 商業ビルにピッカー(ピック専用人員)を配置、駐禁のリスクなく人気店のピックを確実にする

出前館はつい最近までは駐車困難店、入館に手間のかかる商業施設内にある飲食店舗の加盟は認めてませんでした。しかしコロナ禍による店舗側からの懇願や、自転車配達員の台頭による影響で最近は徐々に商業施設の加盟も少しずつ増えてます。

しかしやはり、駐車困難店、商業ビル内にある店舗は配達員が決まりにくい。

そこでそういった建物ではピックを専門に行う人員、「ピッカー」を配置して熟成を避け効率的に配達をするのはどうでしょう。ピッカーがビル内の店舗から料理完成の通知が来たらピックをし、外にいる配達員に商品を渡す、という方法です。バイク便の会社が大手企業のビルにメール室を設置し、そこでピックドロップするのと同じような発想ですね。

⑤ 店舗に負担になるゴングシステムの廃止、料理完成通知の実装

「出前館は配達員の都合で料理を作らなきゃいけないから大変」「料理が出来る前に配達員が入ってきて店の雰囲気がぶち壊しになる」店舗からよく聞かれる声です。少人数で回している店では、それが要因で加盟を見送ったり、脱退してしまう店舗もあります。

結果として、ゴングシステムに対応できるチェーン店やデリバリーに特化しているゴースト店のみが残り、店舗ラインナップが拡充しません。

またチェーン店であったとしても、半額キャンペーンなどの際に配達員が店内に大量に溜まり、一般客の邪魔になります。バーガーキング半額の際には、出前館配達員が10人以上店内のスペースを占拠してしまい、炎上案件となってました。ちなみにフードパンダなども料理完成前に配達員を呼び出すシステムのため、配達員が料理完成まで待つ事が多く、店舗の負担と鳴ってました。そういった欠点を放置した結果配達員からの信頼を得られず、日本撤退が決定してしまいました。

そういった要素を排除し、多様な店舗の加盟を促進するために、ゴングシステムの廃止、料理完成通知は必ず実装しなければなりません。それができなければフードパンダと同じ結末になります。

⑥ 自動配車システムの完成

このブログを見る方はだいたい知っているかと思いますが、関東圏の出前館の配達員は8割方、「個人委託」「法人委託」という外部への業務委託となっています。これらの配達員は注文者から入った注文を、「早押し」と呼ばれる、スマートフォンアプリに表示された物をいち早くタップして獲得する、他のデリバリーアプリにはない独特の方式で配信しています。

このシステムは熟達した配達員にとっては効率良く配達本数を重ねる事が出来るという長所がありますが、いくつかの欠点があります。どうしてもスマホを見ながらの運転になりますので事故が多発する、短距離案件をベテランがいち早く取ってしまうので新人配達員がなかなか育たない、長距離案件が売れ残りクレームになる、などです。

あくまでツイッター上の情報ですが、出前館の社員が、

「一部の早押しの上手い配達員や、要領の良い配達員が稼ぎを独占してしまうので、新人配達員が育たず、これだけ高い報酬を提示してるのに他のデリバリー会社をやってしまう。登録人数の割には稼働人数が少ない。幹部社員はこれを快く思っていない」

という発言があったとの情報もありました。

仮にウーバーイーツを撤退に追い込む事に成功したとして、注文数が今の10倍になったら絶対にさばけません。ベテラン配達員からの反対の声も必ず上がるかと思いますが、副業勢配達員確保、育成、戦力化のためにも平等な自動配車システムの完成は絶対条件です。

⑦ 注文アプリの改善

出前館の注文アプリを見ると、ソート機能が「ランキング順」「配達時間順」「最低注文金額順」「口コミが高い順」の四種類しかなく、どの選択肢もチェーン店に有利で結局いつも同じような店が上位表示になり飽きられる一因となっています。

「いつもと違う」お店を探すのに画面を下までスクロールしなくてはいけなくて一苦労します。そこで

「チェーン店を除外」「新規加盟順」などの選択肢も用意し、個人店にも幅広くチャンスを与えるべきです。ウーバーイーツは加盟店側が一定の条件を満たす事で上位表示される有料店舗システムなどがあります。

また、出前館は距離制限などがなく、悪天候時は熟成案件を避けるために、お届けまでの時間を長くして全体の注文数を減らすという対策を取っています(それしかできません)。

結果、悪天候時はツイッターで出前館と検索すると、「二時間待った末にキャンセルされた」「三時間後に冷え冷えの料理が届いた」などの怨念が散見されます。

悪天候時は僻地の注文者をトリアージの犠牲にしてでも、「距離制限」や、「事前チップ機能の実装、提示で配達員決定を早く」で、本当に料理を必要としているお客様の元へ確実に料理が届くための工夫も必要です。

⑧ 時給保証で他社の配達員を徹底的に削ると共にロング対策

ウーバーイーツのブラックアウトと呼ばれる、配達員が不足している状態で注文不可能になる状態が、主に郊外で増えてきたという声が多くなってきています。ここでさらに追撃を掛けるために、個人委託とは別に時給制の配達員を採用してはどうでしょう。かと言っても拠点に集合して会社のバイクに乗るいわゆる直バイではなくて、Woltやフードパンダにあるようなフリースタイルの時間予約制の採用、全受けで時給保証といったスタイルですね。

ロング案件、悪天候時の到達率を高めるにはやはり固定給の配達員が必要です。後述するセブンイレブンとの配達条件を満たすためにも必要でしょう。

➈ 日用品デリバリー戦争を制する

「フードデリバリー会社の争いの次のステージは日用品の配送だ」と言われてしばらく経ちますが、各社イマイチ動きが鈍い印象があります。東京では一部地域で日用品が頼めるようですが、横浜中心部ではまだです。

ここで手っ取り速くシェアを拡大できる方法が、今年1月31日をもちまして日本市場からの撤退を表明しています「フードパンダ」の「パンダマート」物件の買収です。(パンダマート自体は2021年12月31日でサービスを終了してます)商品やスタッフごと買収できればなお話は早いですね。

パンダマート自体は注文も増加していて順調だったようです。そのお客さんを引き継げれば二重に効率が良いでしょう。

⑩ 初報より停滞しているセブンイレブンとの提携を早く前に進める。ここで時給保証を活用

出前館は2021年8月26日、コンビニシェアナンバーワンのセブンイレブンとの提携を発表しました。が、その後一切動きや正式サービススタートといった発表ががありません。

ウーバーイーツは主にローソン、menu はファミリーマートと提携して、商品の注文、配送が可能です。出前館はまたコンビニ商品の注文が出来ず、一人負けの状態となっています。

噂では30分以内に配達完了が条件という事らしく、なかなか話が進まないようです。スーパーなどとの提携も遅れていますので、ここはシェア拡大のため、⑧で提案した時給配達員を使い条件をクリアし、早期の正式サービスをスタートするべきです。

おわりに。

① 契約金制度で人気個人店の独占契約を取る

② ファストフード依存からの脱却

③ 「出前館を使う事自体がウーバーより先進的でオシャレ」というイメージ作りをする

④ 商業ビルにピッカー(ピック専用人員)を配置、駐禁のリスクなく人気店のピックを確実にする

⑤ 店舗に負担になるゴングシステムの廃止、料理完成通知の実装

⑥ 自動配車システムの完成

⑦ 注文アプリの改善

⑧ 時給保証で他社の配達員を徹底的に削ると共にロング対策

➈ 日用品デリバリー戦争を制する

⑩ 初報より停滞しているセブンイレブンとの提携を早く前に進める。ここで時給保証を活用

以上10個の課題をクリアして、ようやくウーバーの背中がおぼろげながら見えて来るというレベル。

これらの課題を克服しないで放置し見ないフリしたまま、ただ漫然と広告と値引きを継続しているだけでウーバーに勝てるとかは絶対に有り得ません

ので、出前館幹部の方々には気合を入れて改革に取り組んで欲しいと思います。

もちろん、出前館以外の会社にも全く同じ事が言えます。

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