「出前館、ウーバーイーツを注文したけど料理が届かない!」「ウーバーイーツを注文したけど1時間待たされた上にキャンセルされた!」
最近ツイッターなどでよく聞く声ですね。最近フードデリバリー界には色々な変化が起こっており、
手短にその原因を全て説明する事は難しいのですが、
こういった時、いったいウーバーイーツ、出前館のシステムや配達員側で何が起こっているか、
そして何をしたらウーバーイーツ、出前館の料理が届きやすいか、届くにはどうしたらいいかの対策、対処法を
解説していきたいと思います。
まず、ウーバーイーツで料理が届かずキャンセルになる場合のほとんどにおいて、
「その配達のオファーを受託して、引き受けてくれる配達員が見つからなかった」
という現象が起こっています。
ウーバーイーツの配達員は社員やアルバイトと違い、完全歩合制の個人事業主です。
配達のオファーの内容、届け先、報酬を確認して、それを受けるかどうかは配達員の自由です。
その注文を運びたいという配達員が見つからない場合、キャンセルとなってしまいます。
ではどういった注文のしかたをすれば、無事に配達員がマッチングしやすいか、以下の項目を順番に説明していきましょう。
ウーバーイーツ、出前館で配達員が決まりやすいコツ
・遠い店(2.0~2.5km以上)を避ける
・汁物がメインの店など、(ラーメン店、中華料理など)配達員に敬遠される店を避ける
・少人数で営業していて、場合によっては調理が遅くなりそうな店を避ける
・悪天候の日はクレジットカードやPayPayなどのネット決済で支払う
・僻地、タワーマンション集中地帯に住んでいる場合の対策
・遠い店(2.0~2.5km以上)を避ける
まず最近、ウーバーイーツ配達員の配達報酬が徐々に下がっている背景があります。配達距離が長ければ長いほどその傾向が顕著になってきています。
よく最近配達員界隈で、「スリーコイン」という言葉が流行っていますが、その名の通り1配達の最低報酬が300円にまで下げられました。
結構な長距離でも300円台とかがあります。
そしてウーバーイーツには配達回数に応じた「クエスト」という特別ボーナスなどもあり、
ほとんどの配達員は2km以内の短距離の配達案件を好みます。短距離の配達をたくさんこなした方が儲かるからです。
飲食店から2km以内の注文であれば、配達員が決まらないということはほぼないと思います。
ウーバーイーツでは、注文アプリで店舗への直線距離が表示されますので、なるべく近い店舗に注文すると配達員が決まりやすいです。
なお最近では、出前館も時給バイト配達員が減って来たので、やはり近い店の方が配達員が決まりやすいです。
・汁物がメニューに多く含まれる店(ラーメン店、中華料理、韓国料理など)を避ける
ウーバーイーツなどの配達員が恐れるのは、1番はもちろん交通事故です。そしてそれと並び恐れるのは、
「料理の破損、汁漏れ」
です。ウーバーイーツの場合はまだ、容器の破損や汁漏れが起こってもそこまでの配達の報酬は支払われますが、
お客様に謝罪したり、サポートに連絡したりと時間を取られてしまいます。
ウーバーイーツ以外の会社では、料理の代金を弁償させられる会社もあります。
また、配達用バッグが汚れて、その日はもう配達ができなくなってしまう可能性もあります。
そうなるとその配達員は1日の収入が台無しになってしまいます。
ではどういった店が配達員から敬遠されやすいのか??
それは、
「ラーメン、スープなど汁漏れしやすいものがメニューに多く含まれているお店」
です。
代表的なところで、ラーメン屋、中華料理屋、韓国料理屋などですね。チェーン店ではなか卯のうどんの容器が非常に汁漏れしやすいです。
注文する品目に汁物が含まれていなかったとしても、配達員に配達オファーが提示される段階では、
メニューが分からない仕様になっていますので、お店ごと敬遠される傾向が強いです。
また届いた時に汁漏れしていたらせっかくの食事も台無しですよね。
確実に食事にありつきたい場合は、これらのお店は避けた方が良いでしょう。
お弁当屋、丼ぶり物屋などが無難です。
・少人数で営業していて、場合によっては調理が遅くなりそうな店を避ける
ウーバーイーツをはじめとしたフードデリバリー配達員は、稼ぐためになるべく多くの配達をこなそうとします。
そのため、店に料理を引き取りに行った際、すでに料理が出来て梱包まで済んでいる状態を理想とします。
小規模のお店ですと、一般のお客さんが急にたくさん来店したり、デリバリーの注文が大量に入ったりすると
料理の完成が遅くなり、配達員がお店で待たされることが少なくありません。
ウーバーイーツはAIが料理の完成時間を予測して配達員を店に呼び出すシステムとなっているのですが、
これが精度があまり高くなくアテになりませんので、
配達数を稼ぎたい配達員は個人経営、小規模店舗を避ける傾向があります。
早めに届けて欲しい時は、大手チェーン店やデリバリー慣れしているお店を選ぶのが無難でしょう。
・悪天候の日はクレジットカード、Paypayなどのネット決済で支払う
これもあまり知られていない事なのですが、
ウーバーイーツ、出前館の配達員は現金支払いのオファーを受けるかどうか、自由に選ぶ事が出来ます。
ところが、現金払いを受け付けても、配達員に代引き手数料などの報酬の割り増しは一切ありません。
それどころか、釣り銭の受け渡し間違いや、釣り銭袋の紛失、接客時間が長くなる事でコロナ感染のリスクが高まる、
最悪の場合は強盗に遭うリスクなど、基本的にはマイナス要素が多いです。また、
普段現金を受け付けている配達員でも、雨の日は濡れた手で現金を扱うのは面倒くさいので現金オフにする事も多いです。
以上の理由から、特にピークタイムや悪天候の日は現金払いを選ばず、
クレジットカードやpaypayなどの事前決済で代金を支払う事で到達確率が高くなります。
・僻地、タワーマンション集中地帯に住んでいる場合の対策
注文者のお届け先地域がいわゆる「僻地」「タワーマンション密集地帯」の場合も届きにくい原因となってしまいます。
僻地とは、飲食店の数が多く、配達員が多く待機している場所から離れた場所の事を言います。
これまで何度か言っているように、ウーバーイーツの場合は配達員は配達数を数多くこなす事で稼ぎます。
よって、
料理を届けた後に再び繁華街まで戻るのに時間のかかる僻地は配達員から敬遠される傾向にあります。
たまたまバイクの配達員が少ない日などは本当に決まりません。
また、入館手続きに時間がかかったり、配送業者用の数少ないエレベーターしか使えない、
セキュリティーの厳しいタワーマンションなども敬遠されます。
「でも住んでる場所なんて変えられないし、どうしたらいいか分からない!」
という方も多いと思いますので、いくつか対策をお教えします。
・ピークタイムを少し避けて注文する
ピークタイム(11時半~13時半くらい、18時~20時くらい)
ピークタイムは数多くの注文をこなす事で稼ぎたいという配達員が多く、その時間帯を外すことで、
「暇な時間だから僻地ロングやタワマンでも行ってもいいかな~」という配達員を釣る事が出来ます。
・ウーバーイーツ以外のデリバリー代行会社も検討してみる
ウーバーイーツは配達員全員が個人事業主であり、その地域の配達員全員に案件を拒否されてしまうと
配達はキャンセル、料理は廃棄となってしまいますが、
ウーバーイーツ以外のデリバリー代行業者、例えば、
「出前館」「フードパンダ」「menu」
などは、なるべく受けたオーダーの全ての配達を完了させるように工夫をしています。
詳しく説明すると長くなるのですが、
出前館は、「社員配達員、直雇用のアルバイト配達員、地域の小規模運送業者への法人委託配達員、スーパー個人委託配達員」
が長距離配達を担当します。(地域によって違いあり)
フードパンダは、「ランク1を維持したい配達員」が長距離配達をやってくれます。
menuは、「ウーバーイーツとは逆で、長距離配達ほど報酬の割りが良くなる報酬計算式を採用」していますので、長距離配達員が決まりやすいです。
3社ともウーバーイーツに比べ、店舗ラインナップがまだまだ少ないのですが、頻繁に値引きキャンペーンやクーポンなどを発行していますので、ぜひ一度利用してみて下さい。
こまサイトでもそういったキャンペーンの情報を発信していきたいと思いますので、ぜひブックマークをお願いします。
また環境やシステムが変わり次第、追記や修正などをしていきます。
ご覧いただきましてありがとうございました!
2021/11/21追記。
現在、出前館が社運を賭けて首都圏で大々的な送料無料、半額キャンペーンをやっていますが、
このような大規模キャンペーンの最中は、雨など悪天候時のオーダー殺到にいくら社員配達員、直雇用のアルバイト配達員が頑張っても、とても長距離案件の配達が追いつきません。
個人委託の配達員に運んでもらえるよう、お店の位置をキチンと調べて近い店にする、電子決済にする、ピークタイムを外すなどを徹底しましょう。
あるいはキチンと正当な送料を取っている他社を利用するのも手です。
2022/1/12追記
出前館を注文する際、備考欄に以下のように書いておくと、加盟店が配達員からの指示でキチンと調理を開始する確率が高まるかも知れません。
デリバリーを後回しにしてしまう店舗も多いので。
